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ツインリンクもてぎ
99kmサイクルマラソン2005
(2005.01.04)

栃木県茂木町 ツインリンクもてぎ 4.8Kmロードコース21周 100.8Km



4:00
起床
朝食の準備をしながら、備品類の最終チェック&ウ●コなどする。
インターマックスは前日に車に積んでおいたので、
レース用のウェアとデジカメやらハンディナビやらを忘れないようにするだけである。
おっと、参加証として使う主催者から送られてきた封筒を忘れたらしゃれにならない。
2003年同様にほぼ5時に家を出る。

 

 

 

5:00
ザバスゼリー補給

6:00
前回も立寄った芳賀郡二宮町のファミマに寄って、缶コーヒーとサンドイッチ、ウイダーエナジー、
少年サンデーを買い込む。
50号で下館までは早いのだが、下館から茂木までは結構時間が掛かるのよね。
二宮を過ぎると、道に所々雪が残っており、早朝で太陽も出ていないので凍っていたりする。
地元ナンバーの車がものすごくスローモーに見えるのは、
俺の視神経が研ぎ澄まされているからではなく、
単純に滑り止め等の対応をしないタイヤで走っているからであろう。
先を急ぐのでカナリ抜きました。。。
スタッドレスタイヤってやっぱ違う。



7:00
ツインリングモテギ ピット到着
前回よりもみんな早めに集まって来ている様で、駐車場が結構一杯だったが、
既に勝手がわかっているので、迷わずに受け付け最寄りのところに車を乗りつける。

物凄く偶然であったが、シンザカヤチームのところに車を止める事が出来た。ラッキー
車を降りると、クライマー山下さんがこちらを発見してくださった。
いきなり声を掛けられたのでちょっと鳩が豆鉄砲状態に陥ってしまいましたが、
みなさんの所へ行って挨拶をする。
前回はゴールするまで誰とも会話できず寂しかったが、今回は違いますな。

7:30
ゼリーの朝バナナを飲んでから、ぼちぼち準備を始める。
まずは乗鞍のときに装着したチューブを交換する。
タイヤを外し、チューブを抜き、新しいチューブのパッケージを開ける。
「あっ!?」
そうなのである、交換の理由がパンクとかではなく、バルブの長さが短いので、
ロングバルブの物に交換したかったのであるが、
持ってきたチューブが2箱ともショートタイプの物だった。。
「意味無いじゃん・・・」
結局、何もすることなく元のチューブを元通りに組み込んだ。
財前悟郎の肺を開いた林教授の気持ちはこんなんだったのだろうか?(白い巨塔)

とりあえずタイヤ問題は解決し、一息付いていると、
「すみませ〜ん、タイヤってどのくらい空気入れたらいいですか?」と見知らぬ人から質問された。
「タイヤによって違うんだけど、チューブラ?クリンチャー?」
「え?良く判りません・・・」
「どの、自転車?」
「これなんですけど・・・」
見るとちゃっかりチューブラーがついている。
「チューブラーなら10気圧くらいまでは上げられるよ」
「10気圧ですね?」
「うん、とりあえず10まで上げて、乗りにくいと感じるなら少し下げて
9とかにしてみるといいと思うよ」
「ありがとうございました〜」
このロードレーサーは借り物なのかな?
でも、こういう初心者的なファミリーが参加出来るのが、サイクルマラソンの良いところなのかも。

「すみませ〜ん」
「はい?」
今度は隣に車を止めた人である。
「空気入れ貸して貰えますか?忘れて来ちゃって・・」
「どうぞ、どうぞ」
困ったときはお互い様、空気入れを貸してから、マシンのコンディションを確認するために
駐車場を2回りする、前傾がきつい!シートもちょっと下げた方が良さそうだ。
軽く流しただけであるが、物凄く寒い!太陽が雲に隠れてしまったので、半端ではなく寒い!
恐ろしい寒さである、2年前はもちょっと暖かかったなぁ〜

戻って来るとさっきの彼が待っている。「?」
「このメーターだと、どこまで入れれば良いですか?自分が使っているのと違うので・・」
「これはBARなので10は10Kg/cm^2だよ」
「そうなんですか、自分のだといつも2とかなので・・」
(うーん、2ってなんだろう?車のタイヤならそんなもんだけど、
PSIなら桁が違うから2って事はないよな・・)
「クリンチャーなの?」 「ハイ、そうです」
「なら、このメーターで6まで入れて見て、たぶんそれでOKだから」
「判りました〜」
良くわからないがレース会場でこんなにモテタのは初めてだ。(どっちも男だけど) もしや、マッドサイクラー スノウと知ってて試されたのだろうか?
レーサージャージバリバリの連中の中にいて、ブルゾンとGパンでマシンを調整したり、ライディングしてたので、程よい素人っぽさがフレンドリーだったのかも知れない。


ハンドルの高さを変えるため、ステムを引き抜きスペーサーの位置を変える。
シートも高さを5mm下げてロングライドに備える。


シンザカヤさんが、手製の周回数、距離数対応表をステムに貼ってくれた。
やっぱ、ベテランはこういう心配りが憎いのである。
後になって、この小さな紙が物凄く心の支えになったのである。


コースの試走時間は当初8:00からであったが、8:30⇒8:45とどんどんずれて行く。
どうやら、コースの一部が凍結しているので、溶けるのを待っているようだ。
ピット前は走れるので、メーターとGPSの値を一致させるべく500m走っては調整を繰り返す。
誤差が1%以下になったところでメーターの調整は完了であるが、このときにヘッドに
ガタがあることに気が付いた。
ハンドル高さを変えたときに、十分に予圧が掛かっていなかったようだ。早速、締め上げる。
試走時間が延びたおかげで、余裕が出来て良かった。
ガタガタのヘッドであのダウンヒルストレートを下っていたらかなり危険だったと思われる。

8:45
コース開放、試走開始。
みんないっせいにコースに出て行く、待たされていたから余計に気合が入ったようだ。
しめしめである、大混雑のトイレも空いているに違いない。
ビンゴ!ガラガラである、落ち着いてゆっくりと落とす!!
あースッキリした〜
先ずは軽く一周する。登りが意外にツライ(16Km/h)。乗鞍仕様のコンパクトで良かった。
2週目は体が温まってきたようで、登りもスピードアップ(20Km/h)。
今ひとつ、1周が4.8Kmにならないのが気に入らないが、みんなもそうだと言うので納得する。


コース脇は年末に降った雪がシッカリ残っている。130RからS字コーナーに向かう立体交差のイン側がまだ凍結しており、オフィシャルが注意していた。

 

 

 


9:33
スタート前に最後の補給として、カロリーメイトボックスの半分を食べる。
オフィシャルがスタート時刻をハンドスピーカーでアナウンスしている。
シンザカヤの大将は赤飯のおにぎりを補給。これが効果テキメンみたいです。


9:45
スタートラインに並ぶ。
スタートは10:00であるが、15分前に並び始める。
Y下さんが少し緊張気味ですが、大将とS井さんは素敵な笑顔。



レース前でまだ余裕のオイラ。(うわぁこんなに人が一杯だぁ〜)

気合の入った人たちは最前列を奪い合っている、気合の抜けてる我々はかなり後ろの方に陣取る。
ハンドスピーカーを持ったオフィシャルが、「この辺はスタートしてから30秒ほど余裕がありマース」
と軽妙なトークで雰囲気を和らげている。
自分の実力とサイクルマラソンの特性を理解しているので、全く緊張やドキドキ感は無い。
もしかしてそれではいけないのかも知れない。

10:00
電光掲示板が10:00を指すと同時に、スタートである。
先頭が第1コーナーに差し掛かる頃、ようやく動き出す。
ルックペダルにクリートを嵌めようとするが、一回ずっこける。
しかし、ゆっくりしたペースなので慌てることなくクリートをペダルに滑り込ませる。
5周目までは、10分/LAPで一緒に走ろうという事で、ペースを作ってシンザカヤ夫妻と一緒に走る。

1 10.29 25.2Km/h
2 9.06 31.1Km/h
3 9.44 28.8Km/h
4 10.18 27.4Km/h
5 10.10 27.7Km/h

測ったように精密に5周が過ぎる。
2ヶ月ほどぜーんぜん乗ってなかったので、不安もあったが意外にいけそう?な予感。
6周目は平均時速30Km/hを目指して、一気にペースを上げる。
6 9.16 30.9Km/h
7 8.59 30.1Km/h

(加速を開始した頃)

 

8周目でエネルギーが切れてきたので、ゼリーを補給、その後シンザカヤさんが追いついてきて
二人で並走する。
8 9.57 28.4Km/h
9 8.50 30.7Km/h
10 9.49 27.9Km/h


10周目くらいで、周回遅れのさつきさんと合流。
この辺から、足の痙攣が始まった。まず、左のふくらはぎが来た。
次に右のふくらはぎ、次に左ひざ、右ひざ、最後に左太ももが!!
14〜15周目頃から、付いていく事が出来なくなり、ペースダウン。
11 10.02 29.2Km/h
12 11.07 25.0Km/h
13 10.31 26.1Km/h
14 11.21 26.2Km/h

 

(↑おーいスリップに入れてないぞ俺〜)

15周目に最後のゼリーを補給これでペースが回復するかと思われたが、
一度、痙攣した足は簡単には回復してくれない。
15 12.23 22.9Km/h

登りの速度もどんどん低下してくる。コンパクトドライブなのに踏めない〜!!(>_<)
16 13.15 21.8Km/h
17 13.13 21.0Km/h

ついにはっきりそれと判るハンガーノックが起こった、
15周目に補給したばかりなのに物凄い空腹感に襲われる。
18 12.46 22.5Km/h

次は低血糖により全身が痺れて来た。特に上半身がしびれる。
19 12.46 21.9Km/h

ついには脳が活動を停止し始める、時々意識が無くなる。例えるなら、居眠り運転状態である。
既にトップグループは走り終えており、コース上に残っている競技者が少ないので絡んだりは無かったが
時々意識が飛ぶのには苦しんだ。車の中に置いてある缶コーヒーが無性に飲みたくなって来た。
しかし、後10分でゴールなので我慢する。
20 13.38 21.7Km/h

ラストラップに突入すると、さらに状態が悪化!!
(飴食べたーい、缶コーヒー飲みたーい、アンパン、大福・・・)
頭の中はレースの順位うんぬんより、甘いもので一杯になっていた。
坂を登りきってVcornerをヘロヘロ走っていると、後ろから「おーいどうした〜」と
シンザカヤさんが並んできた。
「ハンガーノックと低血糖でーす」
「これ飲め〜」とオレンジジュースを手渡される。
ゴキュ、ゴキュ、ゴキュ、「プハァ〜」
「生き返りました」

飲んだばかりの糖分が直ぐに体に吸収される訳ではないが、急速に脳がスッキリし始める。
糖分を補給したことで、体が生命維持モードを解除したようだ、

3人で会話しながら走っていたが、ダウンヒルストレートに差し掛かる頃、さつきさんが
「スノウさんを抜けば私のほうがタイムが良いんだよね?」と思い切り煽ってくる。
シンザカヤさんも「足がつってもゴールするだけだから・・」とさらに煽ってくる。
「・・・・」
(この状況は行くしかないのか?)
今回、ダウンヒルストレートから90°コーナーへの飛び込みはニューマシンの威力で
ノーブレーキで突っ込んで、トップクラスライダーとも互角に渡り合った区間である。

ダウンヒルストレートを動力降下し、ノーブレーキでコーナーをクリアする。
最後の力を振り絞って、ビクトリーコーナーを駆け上る。
膝が悲鳴を上げ始める、ここで手を緩めたらいけない!!(てゆうか足ですね〜)
スリップに入られていれば、ゴール前でカワサレルのは確実。
既に限界に達していたが、ゴールラインまでは気力のロングスパート。(@_@)

ピキーン!
終わった、何もかも。。。真っ白な灰に燃え尽きて・・・燃え尽きるてたまるかぁ〜

気持ちとは裏腹にゴールラインを超えた瞬間、足は完全に動かなくなった。
惰性でとろとろとピットへ向かう、物凄い激痛である。
ペダルを外すことも出来ないため、このまま自転車の速度が0になった場合コケルしか無い。

ああ〜こんな大衆の面前でこけるのは恥ずかしいなぁ、みっともないなぁ。
そういえば、ゴール直後の路面で倒れてる人がいたけど、同じ状況だったのかなぁ
どんどん速度がゼロに近づいていくなぁ


なんとかこける前にピットにたどり着けたので、壁に手をついて足が回復するのを待った。。

ピット入り口には、利根川の金子さんがいて、紹介してもらいました。
ダンディーな雰囲気の素敵なオジサマでした。
やっべー、俺は絶対にあんな感じには変化出来ない・・・・
ま、俺には俺の個性があるって事で(^_^)

【おまけ】シンザカヤ談
最後の周で「足が攣ってもゴールだけ」の言葉に引っかかりましたね。
でも下りからのゴールスプリントはすごかったです。(爆)


レースの後はモテギ恒例のじゃんけん大会。
今回は抽選会に外れましたが、じゃんけんは1回目でいきなり決勝まで進んで茂木町の特産品である、
真っ赤なシクラメンをGET!。正月から縁起がいい感じ。
スタートが遅れたために大半の参加者が帰ってしまったので当選確率が高かったようです。

 

じゃんけん大会の後はアンカーの田代選手が下のようなフォトカードを手渡ししてくれた。

握手などにも気軽に応じてくれていい感じである。

自転車競技は日本ではマイナーなので、選手とファンの距離は非常に近いと言える。

 

 


せっかくなのでホンダコレクションホールやホテルも見てきた。