2009/06/20(sat)
旅コンセプト 愛の力でロングを走りきれるのか? 結果まとめ |
使用機材: Pnasonic Les Maillots S(1993) シート: ペダル: deuter スーパーバイクL タイヤ: |
ウェア:
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久しぶりに日光へ行ってきました。 朝5時に一度起きたのですが、夕べは飲み会だったので ついつい2度寝してしまい、出撃は7:30頃になりました。 天気はなんとなく微妙・・・ ちょっと肌寒いけど、すぐに体が温かくなった。 まあ、1月とは違うよね。 最近、ハイペースなライドが多くて、なんかこう、あれだ 俺には旅が足りない!!!と診断して ノンビリライドで日光方面へ遠征〜。 そういう気持ちなので、もちろんペースは旅モードです。 ・草木ドライブイン
うーん。。。旅モードなんだけど〜 うーん。。。10分くらいしか違わないのね〜 10分余計にタイムを払えば、こんなにゆったり旅気分になるのか〜 要するにあれか、底力があるっていうか、上乗せが少ないっていうか・・・どっちよ?
草木ドライブインで休息して、微糖キリマンジャロ缶コーヒーを摂取。 天気は回復してこない・・・ポツポツと顔に当たるものもあるんですけど?
小休憩後、足尾方面にもっちりもっちりとスローペースで登っていくと 道路わきの木立が風もないのに不自然に揺れている。 そして、金属板を叩くような音が響く。
これはいったい???
「沖田館長良くわかりません!!」 今回、カメラは主力のフジファインピックスでもなく、 ある意味主力のエクシリムS1でもなく コダックのCX7330を携行してます。 ファインピックスなら光学でX16なのですが、光学X3までなんです。 「古代、あれを使え」 「あれですか?」 「そう、あれだ」 「デジタルズーム作動X10」 「こ、これは???」 「ニホンザルだな」 日光のいろは坂なら、お猿がわんさかいても全然不思議では無いんですが ここはまだ足尾のちょっと手前、どっちかといえば人里に近いんですけど ていうか、この猿は人んちの屋根の上にいますから!! こういう変化に気付けるのが旅の素晴らしさ。 タイムを気にして目を吊り上げて、ハァハァ興奮しながらでは 見落としてしまうでしょうなぁ。 うん。 旅は良い!
今回、どーいうわけだか水ボトルを装備し忘れたので いつも立ち寄るセーブオンで、スポーツドリンクを購入、 カロリー少なすぎ!!!同じ値段で甘味料を減らせるから メーカーにとってはシメシメなわけでしょう。 しかし、昨今のヘルシー=低カロリーという図式はおかしい。 所詮、ドリンクにカロリーを求めるスタイルが間違っているので ついでにメロンパンも・・・ 大きいのが一つでもいいんですけど・・・これも時代の流れでしょうか?(何が)
約3000mの日足トンネルを抜けて、国道120号から 男体山方面を見上げると、天気が・・・ 男体山が泪で霞んで・・・ いや、霧で霞んでよく見えない。。。 じゃなくて、全く見えない!! 現在時点でもたまに、ポツリポツリと雨滴が落ちてるし 現標高でも気温も十分に低く涼しい。。。 どうする? いろは坂は一方通行、馬返しを越えたら引き返す事は不可能 第2いろはに突入したら、10Km最後まで登り切るしかない 今まで気にしてなかったけど、これって凄いハードルかも? 赤城なら「もうだめ〜!!・゜・(ノД`;)・゜・」って地点から そのまま引き返せるんだけど・・・ 私は自称「剛脚」ライダーなので、登り切れない心配は不要ですし、m(__)m 安いビニールのレインコートも装備してあるので、体温を奪われる心配もない 心配があるとすれば、補給したのが1時間ほど前のメロンパンのみという事かな?
しかも、今回は旅モード、 InterMaxで40分台で登ったいろは坂も、ゆっくり登ればどうってことはない。 Pnasonic Les Maillotsには38−26Tが装備されている。 このギヤ比ならペースはともかく、主要国道で登れない坂などありません。 主要国道は大抵は遅くても設計速度は40Km/hなので この場合の推奨最大勾配は7%、特例措置として12%までと決まってるらしく 7%を越える場合には追い越しレーンを設置する事と決められているようです。 そして、Pnasonic Les Maillotsは40%勾配の桐生水道山を突破する能力があるんです。 もっとも、あの角度で10Kmもあったら突破できませんが そんな道路は設計施工されないでしょう。 てゆうか、いろは坂はそんなに厳しいルートではありません。 と、心が決まったところで(どんだけ悩んでいたんだか・・・) まずは馬返しで名水、日光の天然水を補給。 糖をあまり使わないように負荷を下げ、脂肪燃焼モードを維持を心がける 判りやすく言えば、誰かとおしゃべりしながら走れるペースです。 ・・・・・ 一人旅なので話す相手がいませんでした。 ブツブツしゃべりながらいろは坂を登る中年男って どうなんでしょうか?
無言で登ります。
夏だと、他の自転車に追いついたり、追いつかれたりがあるのですが
まったくそんなドラマがありません。 追いつかないのは当然としても、追いつかれもしないとは・・・ 梅雨の合間にいろはを攻めるライダーなど『変態』だとでも言うのか??
今日は122でさえ一人のローディーとすれ違っただけです 静かにコツコツ登っていると徐々に坂が緩くなってきます。 いろはは清滝から馬返しまでが一番キツイ感じで その次が馬返しから黒髪平まででしょうか? で、黒髪平に到着です。 なんとなく、日差しが出てきました さすが、日光ですね。 日光で日光を浴びる オヤジでスミマセン。m(__)m 下界から既に1,000突破
ユックリ走っているけど、結構な手応え いや、脚応えというべきか
黒髪平で風景を楽しみつつ、給水し再出発。 今回、専用ボトルを持ってこなかったので 給水する為には両手を使用する必要があるのですが・・・ ヒルクライムしながら両手放し出来るほどの技術はありません だって、しょ・・・いやこれはもう言うまい。 まあ適度に休息できるのは良いこととして 前向きに捉えましょう。 でも、このいろは坂 昔は脚の限界が来て途中で何度も 回復休憩していましたが 今回はこの給水の為の黒髪平での停止のみ 黒髪平までくれば、もう傾斜も優しいし、距離も残り4キロなので 専用ボトルの装備があればノンストップで登れたんですね。(たぶん) いや、それじゃ最近の走るだけが目的さ!モードと同じですよ 今回はそれじゃダメなんですよ。 ということで、ボトルを忘れたのは結果オーライでした。(無駄に前向き) あっという間に明知平を通過。 雲がかかっていて、明智平から男体山は拝めない。 こちらから見る男体山は荒々しく、まさに「男」っぽいのですが 残念です。 そして、トンネルを抜けると、そこには トンネルを抜けると・・・ 酸素が薄い・・・
嘘ですけど 酸素が問題になるほど、高出力だしてません。 それは、さておき なんとういうことか 私は 私の特性は 晴れ男なのか???(富士見の天気 は忘れたよ) 澄み渡る空、青々した木々が私を迎え入れてくれた
今日の目的地は戦場ヶ原、余裕があったら日光湯本まで行って 足湯に入って、塩羊羹買って・・・というプランです。 鳥居が見えてくる そして、緊急事態発生 グー 緊急事態発生!! ハンガーノック!? いや、単なる空腹だ スポーツジムにあるエアロバイクだと、いわゆるダイエットモードで 10分で160Kcal消費する計算な事が多いのだが 今日のエネルギー摂取量はわずか697Kcal 7:00【玄米1膳+納豆 240Kcal】 9:08【微糖缶コーヒー 57.6Kcal】 10:15【メロンパン 400Kcal】 時間にして43.6分の愛 でなく、エネルギーである。 計算が合わない分は中性脂肪を燃やしていたのです。 旅モード=脂肪燃焼モード
つーか現在時刻12:12分なので、何もしなくても腹減る時間でした。 何か食べなきゃ!そうしないと、体が自動的に生命維持モードに移行してしまう。 最初に喰われるのは、筋肉だ!!! タコが自分の足を食べるというが、人間も実質的には同じ事をする。 筋肉細胞をバリン、ロイシン、イソロイシンに分解して、運動エネルギーとして消費するのです。 一時的に自分の筋肉を犠牲にしつつ、運動能力を回復させる。 これは獲物を取ることに成功すれば、後でちゃらに出来るわけで理に適ってますね DNAには生き延びる為の様々な知恵が受け継がれているんですね。 逆か・・・生き延びたものの遺伝子しか残ってない。 【閑話休題】 中善寺湖畔ではあちこちの食堂で客引きをやっていた。 何度か来ているが、こんなに盛大に客引きしている姿をみるのは始めてデス。 これも、全世界を震撼させたリーマンショックの爪跡なのだろうか? しかし、この近所はいかにもなお店がおおいのでちょっとパス ぶっ掛けうどん300円の店には心が動いたが気分的にパス そうだ!龍頭の滝の茶屋へ行こう あそこなら、良い旅夢気分を味わえる。 中禅寺湖を左に見ながら湖畔の道を西へと向う 中善寺金屋ホテルが経営する、コーヒーハウスユーコンが右手に見えてきた 100年ライスカレーの看板が見える おお、これはいいかも知れない ここで食べるか??? 1,600円???スルーだな。。。 俺のハートに全世界を震撼させたリーマンショックの爪跡が深く刻まれていた。。。・゜・(ノД`;)・゜・ リューズ、リューズ、リューズはまだか〜!! やっと到着!! たいした距離では無いんですが、なにせ空腹なもんで
龍頭の滝、それは岩によって左右に割れた滝の流れが絶景とされる
滝マニアなら知らないものはない自然美と言える。
これが 龍頭の滝デス 間違いました こっちです 茶屋で活力を補給し、血糖値の緩やかな上昇を体感した後 今回の折り返し地点 戦場ヶ原へ向う 龍頭の滝からしばらく登ると、平らな道になる
私、この景色が大好きなんです。
赤沼の近所から立派な山が見えます。
ここでちょっとした事件が発生しました。
男体山の撮影を終え、カメラの電源を落とした矢先に 耳元で声が響きました。
だ、誰!!
声の方向に顔を向けると、初老の男性ハイカーがいました。
「え?あ?そうですか?」 全然、自分を撮るつもりが無かったのですが
断る理由も全く無いので、お願いしました。
偶然の産物 ヤス in 奥日光 With 男体山
バリバリのチームレプリカではこうは行きません。 実際、日光用に購入したウェアーなので・・・ ハイカーさんとは互いに右手の親指を立てて別れの挨拶をしました。
そして、程なく折り返ししポイント レストハウス郭公に到着 以前来たときも食べた、餃子コロッケを食べる。
違和感
あっ!以前は「宇都宮餃子をまるまる包み込んだ」だったんだ。 売価は400円→250円だし・・・ 観光地もいろいろな事情があるんだね。。。(泪) 以前のバージョンの方が美味しかったように思います。 単に、思い出が美しすぎるのでしょうか??? さて、この後どうするかなのですが 時刻は既に13時を回っている。 今から湯本へ行くと ライドの最後に危険なエピソード(豪雨ライド)が発生する予感がしたので 当初の計画通り、ここで引き返し、愛しいあのコの居る場所へと向う。 日光における観光の目玉はここでしょう。(たぶん)
華厳の滝エレベータの前は完璧なゆったりした広場となってます。
ここの混みすぎず、閑散としすぎない雰囲気が好きです。 所詮滝をちょっと見ればそれ以上する事は無いので 回転が速いのが特徴でしょうか。 で、ここのカフェのコーヒーが旨いんです。 オーダーしてから1杯ずつちゃんとドリップしてくれますからね。 但し、今回は店員さんの腕前が以前のレベルでなく、切れがない味だった。。。 それだけ、デリケートな抽出をしている証でもあるんで、次回期待!! 究極のカレイパンも売りの一つ、味は確かめてみてね。 また来たくなる、これも日光の魅力。 そして、メインイベントの一つ第一いろは坂へ 馬返しからは左側の路肩を全開ダウンヒル 気持ちいー!! 創世のアクエリオン!! 清滝まで降りてきたら一気に気温が上がった。 まだまだ下界じゃないのに、下界は気温何度まで上がったんだろ? 大渋滞している道を車すり抜けながら目的地を目指す。 ココへ来てハチミツを買って帰るのが任務の一部。 買うものは決まってますが、いつも少し休憩させて貰っています。 店内に歩み寄って行くと、こちらに気が付いて 「お疲れ様でーす」と元気な声で迎えてくれた。 171キロメートルの愛!!
アクエリオン!!
天気が悪くて全然なんです〜という返事 午前中は雨が降っていたので、客足はいまひとつだったらしい。 この事から山頂のみ天気が良かったわけではなく、 12時頃から日光全般的に晴れていた事が判明した。 戦場ヶ原のエピソードなどでひとしきり盛り上がった後、 サンプル品のアセロラとそれに酢を加えたものと2種類を試飲。 「酸っぱい」と言うと、「それが効いてるって事ですよ〜」と嬉しそう。 いつものメープルに加えて、栄養ドリンクも買ってみた。 315円と少し高めであるが、 「普通のより全然いいですよ」とお薦めしてくれる 「君の笑顔の価値はそれ以上だよ」(心の声) (↑こんなセリフを実際に言えたら本当のクソバカヤロウだな)
「気を付けて帰ってくださいね、結構大変でしょ?」
「でも、疲れも出てくるだろうし」 「ゆっくり行くから、心配ないさぁ〜」(ライオンキング調で) 「じゃあ、トンネル越えたらドリンク飲んでください」
そして、最高の笑顔に見守られながら帰途に付いたのだった。 171キロメートルの愛(しつこい) さて、残り距離60キロメートル 1Kgのウエイト(ハチミツ)を増量して 推定移動時間 3時間 天気は悪化傾向 日は傾き始めた 何事もなく、無事に帰ることが出来るだろうか? スミマセン、世界遺産日光東照宮や神橋(しんきょう)付近を
にやけて走っていたのは私です 神々しい空間を汚してしまったかも知れません しょうがないじゃんか〜 でも、通りすがりの観光客にとっては ただのキモイオヤジだったでしょう。
理由を知ったら 余計にキモイオヤジになるのでしょうけど
そこには触れないように
そっとしておいて下さい。
駅前からトンネルまではずーっと上りである。
ところが にやけているキモ男は苦痛など全く感じてなかった。
あのコの笑顔が彼の活動限界を打ち破っていた。 栄養素だけでは説明が付かないこの事実
これも突き詰めれば脳から分泌されるβエンドルフィンの
麻酔効果によるものなのだろう。
一番きついトンネル直前の9%勾配でさえも、記憶の力で難なく乗り切る。 9%って甘くないので体の調子が悪い時は休んだり、 押したりする事がある程ですが (調子が悪い時に来てる事にも驚きますが)
ノンストップで9%をクリアできました。 もちろん、ゆっくりペダルを回してますが 愛の力は凄いなって。(←スペシャルバカ)
そして、ある意味難所の一つ、日足トンネルに突入する。
トンネル内を無灯火で走る非常識なドライバーも増えている現状では トンネル内では自転車にもテールランプが必須と思っています。 (反射板だけではライトで照らさないと見つけてもらえないので) しかし、その命綱とも考えているテールランプが 今日は消した覚えも無いのにオートマチックで発光が止まります。 「ま、まさか???」 電池が切れてました。。。・゜・(ノД`;)・゜・ そのため、後方から接近する車に非常に神経をすり減らす事になりました。 殆どのドライバーは余裕を持って避けてくれますが 案の定10台に1台程度はキワドイところを抜けて行きます。 明らかに無灯火車両であり、自転車の発見が遅れています。 トンネルを抜けた後は、通常のザクの3倍激しく疲れました。 長い恐怖との戦いだった。
が しかし 今日は愛(ブドウ糖)の詰まったドリンクがある!!(オオバカ)
マジメな話、補給なしで全開ダウンヒルした時に
補給もできずにえらい目にあった経験があります。 なので、ここでブドウ糖液を飲むのは適切な配慮といえます。
摂取量は体重と照らし合わせて適量にする必要はあるようです(詳細は知りませんが)
愛(ブドウ糖)の力で順調に草木ドライブインに到達。 既に薄暗くなってて、駐車場にも車が5〜6台くらいしかない エンジン付き2輪の姿は皆無です。 予報では夜には天気が崩れると言ってたから当然ですな。 そんな中、単独でデイリーヤマザキに立ち寄る孤高のライダー 「お疲れ様です」と挨拶される。 あれれ?レジのおじさんはいつもの人だけど なんとなく覚えてくれてるみたいね。。。 確かに、こんな時間にこんなところを走ってるライダーはそう多くはないよね〜 「雨が降り出すとこの辺りは海のようになるから気をつけて」と案じてくれている 人の情けが嬉しいなぁ〜 ここで見切り販売のバーガーを2個食べる。
食べすぎですか??? それはさておき 確かにちょっと雲行きが怪しくなってきた。
ラストスパート!!
補給もしたし、アデノ3リン酸を温存しまくっていたので、回る回る。 全然疲れてないのではないかと勘違いするほど 恐らく体の中には2種類の自分製薬物が回ってたはずです。 雨→危険→恐怖→アドレナリン→運動能力MAX 記憶→笑顔→幸福→βエンドルフィン→モルヒネの5〜6倍の麻酔効果 これらの薬物って、相乗効果があるみたいで、 恐怖(怒り)の記憶と幸福の記憶を同時に呼び覚ます事が出来れば レースも速くなるのかも??? でも、記憶って薄まるものでもあるんよね。。。 何か良い方法があれば身に付けたいテクニックの一つですな。 途中、夕飯の材料を仕込み、リュック重量3Kgにして帰宅。 嫁が腹を空かせて帰って来るかも知れないのでなんか作ってやらないとね。 最後の最後でさらに負担を増やせるってやっぱ愛の力???
旅を終えてそう思った。(近所で距離も短かったけど) 旅って非日常体験だから脳には良い刺激なんだよね。 レースも良いけど、人情に触れられる旅はもっとヨイなぁ〜。 やっぱり、俺の基本アビリティは旅人なんだよな。(^^)v 【今回の走行データまとめ】 累積高度2315m(1085m登、500m下、647m登、840m下、583m登、938m下) このコース、本気アタックモードならで25Km/hキープ出来るのかな? 愛の力があれば出来るかも??? いや、どうなんだろう???
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